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  • 執筆者の写真Naoko

ルルマイソンというブランドは。

更新日:2020年2月7日







2019年の年末に、初めて大きな撮影をして、出来上がった写真を今イメージブックとしてまとめている。

かわいい、かわいいモデル(友人たちにお願いした)たちと、センスあふれるヘアメイクさんとカメラマンさんの力で、とてつもなくかわいくまとまりそう。


でも、素敵にまとまった本だけでは、ブランドを正直に表現できているとは思えない。


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オーダーメイドの洋裁店としてルルマイソンを始めたのは、上の子が生まれてからで、

それは人生を通してやりたいことを見つけるタイミングとしては

決して早くはないけれど、見つけられてラッキーだった。


これがもっと若くて、時間が沢山ある時に出会えていたら…と思ったりもするけれど、

まぁ、そうじゃなかった。


手のかかる小さな子供がいながら、意地みたいにやっているのを見て、

「何も今じゃなくても…今は子育てで大変なんだから、もっと子供の手が離れて時間ができてからでもいいんじゃない?」と周りからは何度も言われたけれど、

今、こんなに夢中でやりたい事を我慢して先延ばしにするなんて、できなかった。


人によっては、“良い年して子供も生まれたのに、またそんな夢を追う…みたいな青臭いこと言って、甘すぎるんじゃないの?”と思われると思う。

そのとおりだと思うし、実際ヒーヒー言いながらも挑戦する環境に居られることを、とても恵まれていると思ってる。家族にも、応援してくれる方々にも、感謝しかない。

いつかそうじゃなくなるかも。という気持ちが、この焦りみたいな気持ちに繋がっているのかも。


とにかくルルマイソンは、子供が生まれたり、香港に引っ越したり、また東京に戻ってきたり、環境もいろいろ変わった中で、

首の皮一枚でなんとか辞めずに、時々余裕ができると突如大きなジャンプをして派手にずっこけたりしながら(例えば、香港で初めて縫製工場でワンピースを作って、ほとんど不良品が納品されて驚愕。それまでコツコツ貯金してきた◯十万円をゴミ箱に捨てた…死亡。みたいなこともあったなぁ。)髪振り乱してやってきた。

決して、褒められるような素敵な道のりではなくて、反省に継ぐ反省、情けなくなることばかり、その都度人の優しさに助けられてなんとかなってきた。

そして、一山越えて学びがあるたびに、作る服へ込める思いにレイヤーが足されて、分厚くなってきたと思う。


シーズン毎に表現したい“作られた”世界観というのは、ある。


でも、ブランドを通して表現していきたいのは、日々デザイナーとしても個人としてももがいている私が、

やらせてもらう以上は少しでも世の中に貢献したいと思っている気持ちや、

同じ女性という立場の方たちに対する頑張ろう!や、

子供たちに対する責任とか、社会に対する責任とか、

そういうグラグラとまとまらずにうずめくもの全部なので、、


ひとつにうまくはまとめられないけれど、そういう綺麗だけではないリアルも、ポツポツとこちらで表現していけたらいいなぁ。














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